中国の経済成長の減速に世界が関心を寄せている。フランス通信社の17日付の報道によると、2015年の中国GDP(国内総生産)成長率について経済学者18人が予測し、その中
間値は6.9%。中国は19日に15年GDPを発表する予定で、経済成長率がここ25年でもっとも低い水準になる可能性もある。一方、16年の中国GDP成長率に対する予測の中間値は6.7%で、世界第2位の経済大国は今年、成長率がさらに低下するとみられている。中国というアジアの巨人は世界経済の成長エンジンであり、全世界の企業と雇用に大きく影響。中国経済への懸念から世界の株式市場が揺れている。
ロシア経済発展省のウリュカエフ大臣は17日の国営テレビ「ロシア24」の取材で、世界経済をけん引する中国を「機関車」に例え、「世界の人々は良い状態を保つこの機関車に慣れている。機関車が速度を落として運行することはできない」と語った。ただ、「中国経済は構造転換を進めている最中で、自身の問題に加え、世界的な不景気も影響を及ぼしている」との見解を示した。
「大多数の意見では、16年も中国が世界経済をけん引するもっとも力強い成長エンジンになる--」。米「ロサンゼルス・タイムズ」は、中国経済の崩壊が世界的な景気後退を誘発するという懸念は「大げさすぎる」と多くの経済学者が考えていると報じた。中国の株式市場と為替市場の変動は中国経済が突如悪化したことを意味するわけではない。世界の経済成長への寄与度は昨年、中国が3分の1を占め、米国は4分の1にとどまった。長年の2ケタ成長を経て、中国はより多様的な、持続可能な経済成長の道を探り、それが成長率の鈍化に表れている。このような転換を試みたアジアのほかの国・地域に比べ、複数の重要分野で中国経済を取り巻く状況が良く、輸出、投資けん引から消費けん引のサービス型経済への転換を実現できる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」
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