中国国家統計局と中国物流購入連合会が発表した1月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.4となり、前月(49.7)から0.3ポイント低下した。PMIを構成する12の項目で、購入価格指数と原材料在庫指数がやや上昇したが、その他の指数は低下した。全体的には、現在の経済情勢が安定に向かうには一層の基盤固めが必要だが、緩やかな改善傾向にあることには変わりない。
「1月の指数悪化には、短期的な要因の影響がある」と、中国物流情報センターの陳中涛アナリストは指摘する。旧正月を控え、企業の生産経営活動のペースが一定の影響を受けていると分析する。過去の数値を見ると、1月のPMIは10年間のうち7年間で低下しており、平均1ポイントの低下となっている。今年の1月は0.3ポイント低下したが、低下傾向が加速したわけではないとしている。
陳中涛氏は、「1月の経済運営にはポジティブな変化が見られ、安定のなかで改善に向かう傾向に変わりはない」との見方を示した。
また、国内消費が安定成長を下支えする役割は強まっている。消費産業は比較的速いペースで成長を維持していることから、内需の成長潜在力は強いことがうかがえる。1月の消費産業のPMIは57.8と、前月を3.4ポイント上回ったほか、製造業全体を8.4ポイント上回った。祝祭日要因で、食品・酒・飲料・茶などの製造業、教育・スポーツ・娯楽用品などの製造業のPMIは55%以上に上り、上げ幅は4ポイントを上回った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」
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