日産自動車は中国市場向けに低価格帯のエコカーを投入するもようだ。英自動車専門誌「オートカー」が日産のカルロス・ゴーン最高経営責任者(CEO)の話として、13日付けで報じた。
中国は2020年までに電気自動車(EV)とハイブリッドカー(HV)を500万台普及させる計画だが、足元のエコカー市場の成長は伸び悩んでいる。最大のネックは販売価格が高いことだが、中国の消費者の間でSUV(スポーツ用多目的車)人気が高まっているのも一因だ。日産は中国で電気自動車「リーフ」を販売しているが、月間販売台数はわずか数百台と苦戦が続いている。
ゴーンCEOは、中国市場へのエコカー投入計画について、「中国の消費者は低価格帯のエコカーを購入する傾向がより強くなっており、販売価格は極めて重要だ」として、こうしたニーズに沿った車種の開発に力を入れる考えを示した。仏ルノーは昨年、セダン「フルエンス」をベースとした電気自動車を東風汽車と共同で開発したが、「1車種だけで事足りるものではないし、技術と価格設定の間で妥協点を見出すことも自動車メーカーに求められている」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」
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