昨年9月、私はもう一人の中国人留学生と一緒に「日本人家庭を訪問」というイベントに参加した。日本に来てもうすぐ2年目になるが、日本人の家に訪問するのはこれが初めて。私たちが訪れたのは先祖代々教師という、まさに「教師の家」と呼ぶにふさわしいお宅だった。この訪問は私にとって非常に忘れがたい思い出となった。和食がおいしかったこともそうだが、なにより家庭の随所に中国の物が飾られていたからだ。人民日報海外版が伝えた。(文:呉婷日本関西外国語大学孔子学院漢語教師ボランティア)
この家族は大変な中国好きで、家中に中国で買った各種の飾りや置物が飾られていた。ご主人はウキウキした様子で私たちを案内し、彼のご自慢の中国の「宝物」を一つ一つ紹介してくれた。
玄関に入ると、形が独特で精巧で透明な奇石が飾られていた。表面は光っておりわずかな赤い光を放つその石は何という種類の石かとご主人に尋ねたところ、彼もよくは知らないという。以前中国旅行の際に、河原で拾ったそうで、この石の造作が独特なので、日本に持ち帰り、研磨して置物にしたという。
客間には一枚の装飾画が飾られており、際限のない砂漠が延々と続き、満天の黄砂の中に、いくつかのオアシスが見え隠れしている。ご主人によれば、この絵は数十年前にウイグルのトルファンに旅行に行ったときに買い求めたもので、当時の中国は現在と異なり、交通の便も非常に悪かったそうだ。彼らのツアー一行は何日間も緑の車体の汽車に乗って移動し、何度も乗り換えてようやく目的地にたどり着いたという。しかし彼らの目の前に広がる砂漠と駱駝のゆったりとした鈴の音を耳にした瞬間、連日の旅の疲れも一気に吹き飛んだそうだ。その時の美しい景色の思い出を忘れないように、特別にこの絵を買って持ち帰り、客間の目立つ場所に飾っているのだという。
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