▽買収は最善の帰結か
シャープは液晶事業の低迷により、2014年度(14年4月~15年3月)に2200億円を超える大幅な赤字を出した。15年度も予断を許さない状況で、100億円の黒字を達成するのは非常に厳しい状況だ。
家電専門家の劉歩塵さんは、「シャープの立場に立つと、ここ数年の経営状況は下り坂だ。業界では有機ELパネルが次世代のディスプレーとみなされており、世代交代前に液晶事業の売却に成功すれば、シャープは最後のチャンスをうまくつかまえたことになる」と話す。
富士康にとっては、事業を消費電子製品に集中させる上で、液晶パネルには極めて大きな需要がある。液晶を主業務とするシャープを買収すれば、鴻海自身の今後の発展にとって、またライバルのサムスンとの競争において、有利な立場に立つことになる。
業界関係者の中には次のように指摘する人もいる。シャープ買収は郭会長が社内でさかんに言及するディスプレー・タッチパネルビジネス事業計画「眼球計画」を体現するものだ。同計画では高級スマートフォンディスプレーの主要サプライヤーになることを目指す。アップルのスマートフォン「iPhone」(アイフォーン)を構成する部品で単価が最も高いのはタッチパネルで、製造コストの20%あまりを占める。富士康がアップルの受注を獲得しようと力を入れる理由はここにある。
「人民網日本語版」
|