日本政府は観光地の公衆トイレの建設を重視している。先ほど政府は「日本トイレ大賞」を創設し、優秀な創意あふれるプラン、観光客の間で好評を博しているトイレを募集した。日本の高品質のトイレ文化を宣伝し、日本のトイレのレベル向上を促進する。応募するトイレは優雅な環境を持ち、さらに日本のトイレ技術を示さなければならない。高品質のトイレを利用することで、日本の観光産業を支援する。
また日本政府は全国でトイレ認証制度を推進する計画を立てている。菅義偉内閣官房長官は、「日本は2020年に東京五輪を控えており、多くの外国人客が訪日する。日本のトイレ建設の推進に力を尽くし、観光客に快適に使用していただく」と述べた。
地方自治体は標準的なトイレの建設を一大プロジェクトとしている。群馬県は観光県として知られ、トイレに対して日本トップクラスの基準を設けている。群馬県は「トイレは観光の一翼を担う」としており、2003年に「トイレのブランド化戦略」を立ち上げ、「ぐんまビジタートイレ認証基準」を設けた。この基準を満たすトイレは認証を受けることができる。観光客はこれを見れば、安心して、安全かつ快適に使用できる。またトイレは認証を獲得すればそれで終わりではなく、「終身制」の栄誉に浴することはできない。認証機関は2年毎に認証を受けたトイレの抜き打ち検査を実施する。基準を満たさなかったトイレは、認証が抹消される。これは観光地のトイレの高水準の維持を目的としている。
和歌山県は「和歌山おもてなしトイレ大作戦」を展開し、全県の駅、海水浴場などの公衆トイレに洋式トイレ、ウォシュレットを追加し、観光客のトイレ使用の快適度を高めようとしている。また人工肛門を取り付けている観光客のために、専用のトイレを設置している。
日本各地の旅館とホテルも、トイレ環境の改善に力を注ぎ、これを売上と結びつけている。彼らは、旅館とホテルが売上を伸ばす方法はさまざまであるが、ネットユーザーが「トイレが汚い」とコメントすれば、人気が低下し売上が落ちることを認識している。
日本政府、地方自治体、ホテル、レストラン、旅館は2020年東京五輪を迎えるため、「準備は整ったか?」と叫ぶだけではなく、トイレの整備に死力を尽くしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」
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