中国国家発展改革委員会、工業情報化部(工信部)、財政部は先ごろ共同で、“中国製造2025”を実行するための重要な一環として、“ロボット産業発展計画(2016-2020年)”を発表した。同計画は、ロボットの重要部品とハイエンド製品の水準や品質の信頼性、市場シェア、大手企業の競争力の向上を提起し、ロボット産業体系の整備という産業発展5年計画の全体目標を明記。技術イノベーション能力と国際競争力の大幅な強化、製品性能・品質の国際水準への引き上げ、重要部品のブレークスルーを図り、市場のニーズに応えるとしている。
同計画に5つの主要任務が提起された。まずは、スマート製造とスマート物流に焦点を当て、スマートライフ、先端サービス、特殊作業のニーズを満たすために溶接ロボット、真空(クリーン)ロボット、オートプログラミングスマート工業ロボット、パートナーロボット、両腕ロボット、運搬(AGV)ロボット、消防救援ロボット、手術ロボット、スマート公共サービスロボット、スマート介護ロボットという10大製品のブレークスルーを目指す。
次に、ロボットの高精密減速機、高性能サーボモータ・サーボドライバ、高性能コントローラ、センサー、エンドエフェクタの5大重要部品の発展に注力。
3つ目に、産業基礎能力を強化し、ロボット共通の重要部品・技術の研究とスタンダートシステムの構築、ロボットイノベーションセンターの設立、国家ロボット検査測定評価センターの建設を進める。
第4に、応用モデルを推進する。製造業重点分野での応用モデルプロジェクトの実施や、工業分野と災害救助・救援、医療・リハビリなどのサービス分野で業界ごとに応用を進め、ロボット応用システムインテグレーターと総合ソリューションサービス業者を育成。最後に、大手企業の育成、インターネット企業と伝統的ロボット企業の融合を支え、大手企業の良好な産業環境を構築することで、中小企業の“専、精、特、新”へ向かう成長を促し、全産業チェーンの協調的発展につなげる。
“中国網日本語版(チャイナネット)
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