働く人、店を開く人にとって、北京はチャンスが多いところです。しかし、その一方で競争も激しい。中途半端なことをしたら、淘汰されるでしょう。その危機感がサービス向上の原動力になっているのではないかと、私は思います。
飲食業を含むサービス業は、雇用吸収力があります。つまり、ある程度の人手が必要です。それに対し、製造業など、従来のマルクス経済学で生産的だといわれている仕事は、機械が人に取って代わり、人手がいらなくなり、そこから弾き出される人が出てきます。ですから、サービス業の発展は就職問題の解決にとって重要だといえるでしょう。ここ数年の中国の動きを見てみると、サービス業の発展も重要視されてきています。その発展には、やはりサービスの質が重要です。飲食店の場合は、味も大切ですが、もう一度来たいと思わせるようなサービスも重要です。今後、中国の飲食店のサービスはどうなっていくか、その推移を見守っていきたいと思います。(吉田陽介)「中国国際放送局」
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