今回のフォーラムでは、中国電視芸術協会が推薦したドキュメンタリー3本が上映されたが、その内四川電視台が制作したものは2本を占めた。この2本のドキュメンタリーでは、四川の人、自然、環境、生活などが描かれており、会場にいる日中韓のテレビ関係者の心をつかんだ。日本、韓国のテレビ制作者は、『家園』の高嵩監督や『新家』の李勁峰監督らと四川の震災復興について、意見を交わし、四川を舞台としたドキュメンタリーへの関心を示した。
『家園』と『新家』は四川の復興再建をテーマとしており、四川の変化を記録している。『新家』は大地震後に故郷を離れざるを得なくなったパンダの野生回帰訓練の様子を描き、『家園』は四川大地震後、都市化された生活様式から一転して低炭素な新農村へと生まれ変わろうと模索する山村の挑戦を描いた。
通常、ドキュメンタリーでは長回しで撮影されることが多く、ナレーションも活用されるが、『家園』ではナレーションが一切使われておらず、登場人物間の衝突が物語の伏線を成し、作品の面白さを一層際立たせている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」
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