事件の処理を担当した閘北区検察院未成年者刑事検察科の韓孔林科長は「売春に関わった少女らは、中等専門学校、職業高校、専門学校の『三校生』のほか、普通高校の学生もいた。彼女らは、金銭と引き換えに売春することについて、恥という感覚がない」と語った。
担当検察官によると、少女らはいずれも上海の戸籍を持ち、まずまずの家庭に育った子供達だが、遊ぶ金欲しさに売春という犯罪の道に踏み込んでしまったことが、調査の過程で判明したという。
韓科長は、少女たちが犯罪に陥った背景には、「家庭教育における欠如」があったと指摘する。検察による調査の結果、事件に関与した女子学生のうち、両親が離婚したケースが1人、養女にもらわれたケースが1人、母親が「外国人」のケースが4人、両親が本人をしょっちゅう罵る、あるいは過度に甘やかすケースが3人あった。「保護者と子供との間のコミュニケーションが不足しており、溺愛もしくは虐待という両極端な育て方が見受けられる。保護者はいずれも、監督管理責任を正しく履行していない。ここから家庭教育でのほころびが大きくなり、未成年の子供達が社会の悪しきムードに影響され、誤った道に陥ってしまった」と韓科長は話した。
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