低迷の早期脱出に向け、ノキアが従業員の大削減に乗り出した。ノキアは14日、「最大で1万人の大規模な削減計画、および役員の人事異動を実施し、高級携帯ブランドのヴァーチュを売却する」と発表した。京華時報が伝えた。
◆中国人社員も対象に
ノキアはコスト削減に向け、2013年末までにグローバル範囲で最大1万人の従業員削減を実施し、さらにドイツ・カナダ・フィンランドの工場を閉鎖するとした。これらの措置により、ノキアは2013年末までに、16億ユーロ(約1600億円)の生産コストを削減する計画だ。
今回の従業員削減には中国人社員も含まれる。これまでのノキアの数回に渡る削減は、中国区の従業員に対して大きな影響を及ぼしていなかった。ノキアの中国現地法人は、「今回の従業員削減は中国人社員にも及ぶ」としたが、具体的な部門や人数についてはコメントを控えた。ノキアの関係者は、「今回の削減は、会社全体の業務枠組み調整のもと行われるため、世界全体の全従業員に影響が生じるが、中国が最も深刻な影響を被ることはない」と明かした。
スティーブン・エロップCEOの就任以来、ノキアはコスト削減に向け、従業員削減計画を実施してきた。ノキアは従業員削減と同時に、役員に対しても大規模な調整を行った。
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