◆高級携帯ブランドを手放す
ノキアの「ヴァーチュ」は、世界初の贅沢品携帯電話ブランドで、同市場で最も成功しているブランドでもある。ノキアは昨日、「北欧を拠点とする投資グループのEQTVI社と合意書をまとめ、同社に同ブランドを売却し、子会社のヴァーチュ社の90%の株式を売却する」と公表したが、取引額や時期に関する詳細な情報については明かされなかった。
平均価格が100万円以上に達する「ヴァーチュ」は、中国市場で好調な業績を達成している。「ヴァーチュ」の専売店の50%以上は中国で開店しており、大中華区における収入も世界の各市場の中で1位となっている。
通信業界の専門家の項立剛氏は、「ノキアの主力業務に対するヴァーチュの貢献は微々たるもので、同資産の売却により主力商品に力を集中できる。また同ブランドの売却による収入も、ノキアの資金繰りを支える」と指摘した。
「ヴァーチュ」はこれまでヴァーチュ社が1社で経営してきたため、今回の売却により同ブランドの販売等に影響が生じることはない。
◆専門家の意見
市場調査・コンサルティング会社の易観国際の王頴アナリストは、「アップル、アンドロイド携帯が同業界に新たな利益獲得方式(サービスによる利益獲得)をもたらした。ハードの販売に頼る伝統的なノキアにとって、これまでの組織枠組みの調整がモデルチェンジのカギとなる。またノキアの組織枠組みと事業の調整は、将来的な合併買収の準備と見ることもできる」と分析した。
「人民網日本語版」
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