富山市内の中国人留学生が火災に遭ったという知らせを聞いた茶道裏千家一心庵正教授の桃野宗重さん(68)=富山市五福=は27日、富山情報ビジネス専門学校(富山県射水市)を訪ね、4人に面会、毛布、食器類など生活必需品を留学生らに寄贈した。ウェブサイト「日本新華僑報網」が伝えた。
7日午後1時過ぎ、富山市五福の木造2階建てアパート「しらとり荘」から出火し、床や壁約17平方メートルを焼いた。アパートには留学生17人が暮らしており、近所の桃野さんは2人を受け入れ、一時避難先として寝泊まりさせた。
桃野さんと中国の縁は、10年前にさかのぼる。カナダへ向かう旅客機に乗っていた桃野さんは急性感染症となったが、同便の中国人医師に命を救われ、桃野さんにとって忘れがたい思い出となった。こうした経緯から、富山福祉短大の講師を務める桃野さんが、同大を運営する浦山学園(射水市)に留学生支援を打診。富山情報ビジネス専門学校に、しらとり荘で暮らした4人が在籍していることが分かった。
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