胡潤研究院がこのほど発表した「2012富豪消費額指数」によると、金融危機による影響を受けた2009年を除いた場合、2011年の富豪による消費増加率は、過去6年間で最低の数値となった。新聞晨報が伝えた。
同研究院は6年連続で同指数を発表している。今年の中国人富豪の消費水準は4.94%増となり、同期の全国消費者物価指数(CPI)を2.74ポイント上回った。しかし昨年同期と比べた場合、今年の増加率は2.79ポイント減となった。同指数は、豪邸、自動車、腕時計・ジュエリー、タバコ・酒、教育、観光等の9つの分類と、高品質の暮らしに関連する62種の商品価格に基づき導き出された。過去1年間、為替レートの変動が中国人消費者に一定の影響をもたらした。調査期間中、ユーロは13.5%、スイスフランは12.07%、英ポンドは5.0%、米ドルは2.6%下落した。調査対象となった62種の商品のうち、輸入商品は35種に達する。ゆえに為替レートの変動が、富豪の消費額水準に影響を与える主な要因となった。
過去1年間、豪華ツアーの価格が11.92%、高級酒・タバコが7.84%、教育費が7.58%、腕時計・ジュエリーが6.25%、個人船・セスナ機が2.14%、自動車が0.72%上昇したが、豪邸の価格は2.42%減となった。このうち上げ幅が最も大きかったのは、白酒(中国の蒸留酒)業界の「水井坊典蔵」で、前年比58.88%増となった。また清華大学経済管理学院EMBAプログラムの価格は、前年比11万元増の56万元(約700万円)となり、5年間で倍増した。
過去数年間のデータと比較すると、消費額水準の向上を促す要因には、一定の変化が生じている。過去1年間は主に豪華ツアー、タバコ・酒、教育価格が高騰したが、数年前であれば主に個人船、セスナ機、豪邸の価格が高騰していた。
「人民網日本語版」
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