ラサ市の新年を祝うイベントはチベット歴12月29日から始まり、夜になると家族と食卓を囲み“古突”と呼ばれる練り粉の肉がゆを食べる。そして、1月1日、各世帯から選ばれた若者が、水桶を携えて水汲み場へ先を争ってかけつけ、縁起が良いとされる水を汲む。2日には、親戚や友人を一斉に訪問し始める。さらに3日、若者は山に登り、吉祥を願うカラフルな経幡(ラプシェ)を頂上に飾る。また、広大な農牧地域では馬に新しい駄鞍(だあん)を着ける儀式や競馬、綱引き、砲丸投げなどの行事が行われる。このような新年を祝う儀式が15日まで続く。観光客も、チベット族の人々と共に、お祭りを楽しむことができ、もてなしの精神にあふれるチベット族の家に招かれ、独特のムードを楽しむチャンスさえあるかもしれない。
ラサ市の各大手旅行社を取材してみると、観光客にチベット文化を存分に体験してもらおうと、チベット族の家を訪問し、“古突”を味わうツアーやお経を唱えながら街を歩くチベット仏教の信者に着いてトゥルナン寺や財宝の神“タプチ・ラモ(チャーチ・ラモ)”を祀るタプチェ・ラモ寺に行き、幸福を祈るツアー、チベット3大ゲルク派(黄教)寺院のセラ寺やデプン寺に行き、お経を読む儀式や現地名物の料理を作る過程を見学したりするツアー、岡巴拉雪山に登り、ラプシェ飾り体験をするツアーなど、各種ツアーを用意していた。
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