安倍晋三首相は今月中旬に訪米を予定しているが、これは重大な意義を持つ。日米両国は今回の首脳会談を通じ、各自の戦略調整を実現することに期待している。
まずは日本を見ていこう。安倍首相の今回の目的は、日米同盟関係の修復を加速し、安倍政権が米国に対して「絶対服従」すると示すことだ。戦略レベルから見ると、日本には次の考えがある。(1)日米同盟関係の役割と位置づけを再度確定し、日本が同盟関係において補助的役割を発揮する空間を拡大する。(2)米国から、釣魚島(日本名:尖閣諸島)問題に対する絶対的な支持を得る。(3)普天間基地移設問題の進展、全面的な解決が実際に困難であることを説明し、米国の理解を求める。(4)公開された政治的公約、もしくはその他の形式による政府の意思表明にはならないが、日本のTPP交渉に対する固い決意をオバマ政権に示す。
上述した4点のうち少なくとも半数が実現されれば、安倍首相の訪米は成功したと言える。しかしこの4点はすべて実現が困難であり、課題が存在する。
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