
2013年2月7日、巳年の春節(旧正月、今年は2月10日)が目前に迫り、“よその家の子”という漫画がネットで大ヒット、多くのネットユーザからの“ツッコミ”が入っている。多くのネットユーザが中国版ツイッター・微博で“親から『よその家の子』と比べられた経験から、小さい頃から『よその家の子』が自分の宿敵だった”と訴え、この“神様のように絶対に越えられなかった相手”に対する恨みをぶちまけている。
“よその家の子”にツッコミを入れる人がいる一方、少し前にやはりネットで流行した“沿道で拍手する子供”という文章を想い出したネットユーザもいるだろう。この文章の内容はいたってシンプルだ。著者には1人の娘がいる。娘は12歳、50人のクラスメートの中で、試験の成績がいつも中の中(23番前後)なので、あだ名を“23番”という、ごくごく普通の子供だ。だが、この娘さんは“人に対して親切で、いつも人助けをする”“信頼できる”“決して怒らない”“誰とでも仲良くする”などの理由から、クラスメート全員から好かれ、特別な存在になっている。著者は自分の娘が“英雄”になったと思ったが、当の本人は意外にも、“英雄が道を通る時、沿道には必ず英雄に拍手を送る人がいる。私は英雄になんかなりたくない。私は沿道で拍手する人になりたい”と言った。
文章は“この世には子供のころに英雄になろうと志していても、結局は平凡な民衆になる人がどれだけ多いか。健康で、毎日の生活にささやかな楽しみを見出し、自分の良心に背かずに生きていくのなら、子供たちが善良な一般庶民になるのも良いではないか”と締めくくられている。
ほとんどの親は子供が出世することを望むあまり、子供に“目標を高く持ち、それに向かって努力する”ことを要求する。子供が親の期待に届かなかった時には、ひたすら子供を責め立てるだけで、“よその家の子はあんなに素晴らしいのに、うちの子ときたら”と優秀な子供と比べるたけで、子供自身の気持ちを聞くことなど全く忘れている。
ネットユーザー“湘雅漫遊”さんは、“われわれ父母は子供との対等なコミュニケーションを何よりも重視し、子供が直面する圧力をうまく調整してやらなければならない。さらに、『子供に盲目的な英才教育を押しつけていないか?』『愛という名のもとに自分の願望を子供に無理強いしていないか?』を自問自答し、反省すべき点は反省しなければならない。子供の自主性を尊重しているかどうか、子供が『沿道で拍手する子供』であることを心から受け入れているかどうかについて、家庭で冷静に振り返る必要がある”とコメントした。
(新華網日本語)
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