二十カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が15日モスクワで開幕し、会議代表らがグローバル経済の情勢、“力強く、持続可能かつ均衡ある成長の枠組み”、国際通貨システム改革、雇用促進、金融の管理・監督などの重要なテーマについて議論が展開された。
ロシアのシルアノフ財政大臣は、2013年のG20財務相・中央銀行総裁会議の議長国として、ロシア側が各国が投資を促進し、市場の透明度と相互信頼を保証し、ガバナンスの有効性を高めるなど3つの方面において努力すべきだと考えていると述べた。シルアノフ財政大臣は、国際通貨システム改革など伝統的なテーマ以外に、ロシアは国家の賃借と国家債務管理などを本年度のG20財務相・中央銀行総裁会議の重要テーマとして想定していると述べた。
金墉世界銀行総裁は、世界金融危機の最も深刻な部分はすでに過ぎ去ってはいるが、各国は今後“安定性の促進と成長の確保”に力を入れなければならないと述べている。金墉世界銀行総裁は、G20は世界の主な先進国と新興市場経済国家が経済政策を話し合う重要なプラットフォームだとみなしている。
バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長は、各国がグローバル化の金融システムの中で共存しており、その資本は国家間を流動し易くなっているので、“全国家の金融システム体制を均衡に保つようにさせるべきだ”と考えている。
ロシアのプーチン大統領は当日クレムリンで本会議に出席した各国の代表らと会見した。プーチン大統領はG20が経済バランスの成長確保と雇用促進における政策と措置を制定することを提案している。
今回のG20財務相・中央銀行総裁会議は16日に閉幕し、会議終了後には共同コミュニケが発表されることになっている。
(新華網日本語)