年越しにお年玉を贈ることは中国の伝統的な習慣だ。今では、携帯電話の2次元コードの使用、ネットバンキングを通しての振り替え或いはサードパーティ決算ソフトによる送金方法で紅包(お祝いの際に贈られるお金)を送ることが、一部の“流行に乗る”人の新しい選択となった。
都市化の波もまた以前の安定した家庭構造に衝撃をあたえ、肉親の情による“囲城”が現在演じられている。
若い世代は大都市で生活し、老いてゆく父親の世代は旧農村に蟄居する。家族メンバー間における世代間、都市部と農村部の職業の違いは非常に明らかで、互いの共通の話題の欠如が故郷の外にいる時には帰省したくて、帰省すれば家から離れたくなる―春節はそんな肉親の情の“囲城”となった。
南京博物院民族民俗研究所の学者である杜臻氏は、中国社会は現在巨大な転換期の中にあり、一部の民俗と観念はしだいに薄れ、新しい民俗や価値観がまた形成されており、それらは絶えず沈殿し、消え去り、また融合・形成する発展の過程にあるのだと考えている。
(新華網日本語)
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