イラン議会の国家安全保障と外交政策委員会メンバーであるアラジン・ボロウジェルデはこのごろ、バルチン基地はイランの核計画とは関係なく、イランが承諾した核検証範囲の中ではないと表明し、IAEAの核検証人員がそれまでにバルチン基地へ2回入っていたと指摘した。
アナリストはまた更に、双方の相互信頼が欠けていることが対話を長引かせ進展がないことのより深い原因だと指摘した。
IAEAでは見たところ、イランの核計画は透明度に欠けており、核検証人員に全面的な情報を掌握し難くさせ、核検証の進展に深刻な影響を与えていると考えている。例えばポジュカイ道地下核施設の問題で、IAEAはイランが西側諸国でその「秘密が暴露された」後ポジュカイ道が核施設を配置しならびに報告および核検証の対象とされたことを認めざるを得なかったと見なしていることだ。
もう一方は、イランはIAEAの核検証に対する信頼性に疑問を抱いているという点だ。イランの『テヘラン・タイムズ』は12日イランのアッバシ・ダバニ原子力庁長官の話を引用して、核検証人員がイランの核施設を訪問したのであれば、核施設の機密情報は漏らされるはずで、IAEAがイランの安全を充分保障することはないだろうと述べている。
(新華網日本語)