釣魚島(日本名・尖閣諸島)問題において日本は発砲はせずとも、すでに多様化と全面化の進行する「戦争」を始めている。最初に「島購入戦」、続いて「史料戦」「文献戦」、そして「外交戦」「宣伝戦」、最近では「世界遺産登録申請戦」も発動した。これには「情報戦」「心理戦」も含まれる……(文:慕容博・国際問題専門家。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)
安倍氏の訪米が近づくにつれて、「戦火」の密度も高まっているようだ。火薬臭の強い「戦争」もあれば、硝煙の見えない「戦争」もある。釣魚島問題において日本は最近、武力による管轄権維持を主張し、中国側の海洋監視機と軍用機の正常な巡航を妨害し、「火器管制レーダー」事件を騒ぎ立て、いわゆる釣魚島世界遺産登録申請計画をぶち上げ、台湾海峡両岸の立場の分断を図っている……歴史や靖国神社の問題では、安倍氏は「村山談話」を見直す方針を繰り返し表明している。日本政界やメディアの一部は「中国の脅威」を誇張し、国際世論をミスリードし、「対中包囲網」づくりを煽動している。日本側の行動は元々緊張していた中日関係に改めて暗い影を落とした。
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