杭州市蕭山区に住む方一峰さん(25)は、「杭州の生活コストを考えると、女性が結婚相手の男性に求める所得条件は、理にかなっている」と話す。方さんは1年前に今の仕事に就いた。現在の月給は約3千元(約4万5千元)とそれほど高くはないが、結婚後に住む住居を両親に用意してもらったため、彼は「嫁取り費用」についてあまり心配する必要はない。
杭州の国家機関で働く兪陽さんの月給は約4500元(約6万7千円)。安定した仕事に就く彼は、「嫁取り費用」についても極めて楽観的だ。「公務員や国家機関職員は、収入こそそれほど高くはないが、安定した職業であることと、福利厚生が充実しており、社会的地位もかなり良い事を考えると、多くの女性にとって、結婚相手としてかなり良い条件だ」と兪さんは話した。
昨年6月に杭州市統計部門が発表したデータによると、2011年、杭州市街地の各種機関・企業で働いている勤労者の平均年収は3万8837元(約58万円)、月給に換算すると3236元(約4万8300円)だった。
浙江省社会科学院の王平・研究補助員は、「統計部門のデータから、杭州の男性の平均月収は、全国平均よりやや高いが、それでも4千元(約6万円)に届かない。女性が結婚相手に求める収入条件は、現実より倍近く高いが、理解不可能なものではない」とコメントした。
王氏は続けて、「数年前からテレビで流行しているお見合い番組によって、独身男女が相手に求める経済的条件は高くなる一方で、現実社会でのまっとうな恋愛・結婚観にかなり大きな影響を及ぼしている。物質的基盤は、恋愛・結婚を考える上である程度必要だが、具体的な基準については、カップル同士がお互いに決めるものだ。報告の内容は、社会全体の参考とはなるが、個人の選択にはあまり関係がなく、参考とはならない」と指摘した。
「人民網日本語版」
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