マイホームは経済力が付いて生活や仕事が安定してから購入を検討すべき、というのが日本人の考え方だ。若い頃から将来の見通しをしっかり持つべきだと考える一方、早い段階で不必要な負担を背負うべきではないとも考えている。これは合理的な考えで、日本の国情に合っており、また現代日本人のニーズにもマッチしている。
これに対し中国は、多くの若者が大学卒業後すぐにマイホーム・マイカー購入に急ぐ。親達も賛成・支援し、数十年来の貯蓄を子どもに譲ることもある。両親らは子どものマイホーム・マイカー購入を助けることで、良い仕事と結婚生活が確保できると思っている。しかし高額な頭金のプレッシャー、膨らむ一方の利息……。これらはいずれも生活のプレッシャーとしてつきまとうばかりか、より多くの生活の楽しみを奪ってしまう。これでどうして生活が楽になるというのか。
中国の若者は、物を購入して自分のものにしたがる。さながら所有権が自己名義になって、初めて安心を感じるかのように。マイホーム・マイカー購入を例に、誰かが買えば自分も買う。住宅価格が値上がりしても買う。渋滞がひどくなってもクルマを買う。
日本の「レンタル」文化の背景には、日本人の倹約心と慎ましさが垣間見える。また何事も計画的に行う。言ってみれば、やりくり上手なのだ。同時に、つねに理智的で、盲目的に流行に流されない日本人の消費理念を鮮やかに再現している。
「人民網日本語版」
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