しかも、今回の調査によりますと、教育レベルが高ければ高いほど、仕事をやめて専業主婦になりたがっている女性の数が多いようです。これら女性の理由については、仕事上、ある程度の自己ベストを実現したので、今度は家庭に戻り、妻、もしくは母親としての成功を果したいというのです。
これはいい事ではないですか。社会の中で、仕事という形で、ある程度自己実現をして、今度は家庭に入る。一生「仕事」という選択肢しかない人たちが大多数の男性社会からみると、選択肢があるというだけでも、うらやましい状況です。それに、人生の中で、一番大事なのは「家庭、家族」だと思うので、専業主婦として、家庭を守るのは、女性にとって、とても、大きな役割だと思います。
家族の円満、そして育児の成功は多くの女性にとって、仕事の成功よりももっと重要なことです。仕事と家庭の両立、バランスよく維持するのはどうも難しいから、どちらを諦めなければならない場合、家族を選びますね。ただ、一度社会に出て、仕事の習慣や充実感を身に着けた女性が、専業主婦という形を選ぶのには、男性にはなかなかわからない、悩みは葛藤があるでしょう。
では、実際に仕事を辞めて専業主婦を選んだ女性たち、どのような思いをしてこんな選択をしたのでしょうか、二つの例をみていましょう。
例1:ある大手コンサルティング企業に勤めている万丹さんは年収50万元のホワイトカラーです。小さい頃から成績が優秀で、名門大学に入り、一流企業に就職しました。そして、30歳の若さで会社の高級管理職になった万さん、ずっと仕事に専念してとうとう結婚に遅れ、33歳を過ぎてからようやく結婚しました。万さんの旦那さんも仕事の忙しい方で、いつも世界各地へ出張に飛び回っています。料理も家事も出来ない万さんにとって、仕事と家庭の両立は大変なのです。家庭をよりよく守るため、万さんは思い切って仕事をやめて専業主婦になりました。そして、いまは毎週のように料理教室に通って、家事などを勉強し始めたのです。「せっかく一流大学で優れた教育を受けたのに、結局専業主婦になるなんて、ちょっと悔しいけど、仕事より家庭のほうはもっと大切だから、悔いのない選択だ」と万さんが伝えました。