悔いはないと言いながら、話しぶりからは仕事への思いもちょっと感じられますね。逆にいえば、それだけ、家庭での役割の強さ、必要性というのを強く自覚しているという事でしょうね。確かに、料理、子育て、家事、地域とのコミュニケーションと会社の時よりもはるかに仕事の範囲が広くマニュアルが効かない場面が多いですね。しかも子供たちを成長させるというのは、商品を売り込むよりも、はるかに時間と手間のかかる大変な仕事ですね。
喜んで専業主婦になるのではなく、家庭のためになら、何でも犠牲にできるという気持ちがよく理解できますね。では、もう一人の例をみてみましょう。
万さんと違って、今年28歳の何さんは14年前から専業主婦に憧れています。高校の時から、何さんは家政科の本をたくさん読んで、大学で家事や介護関連の部活にも参加しました。そして、大学卒業後、親の手配でお見合いし、すぐ結婚し出産しました。何さんの話では「この世に勤勉で男性に負けないほど優秀な女性は星ほど多いのに、我が家にしっかりした奥さんと母親は私しかいないよ」と自慢げに言ったのです。
いま、何さんと同じ考えを持っている若い女性は多いようですね。卒業してすぐ結婚し、結婚してから専業主婦になり、会社のために働くより、家族の世話をしたいと思う女性がますます多くなっていますね。(オンエア「イキイキ中国」より)