Uターン住宅購入は、自ずと住宅価格を押し上げている。鳳凰網のネット調査によると、郷里の住宅価格が昨年少なからず上昇したとの回答は全体の70%に上った。回答者の68%は三線都市、四線都市(立ち後れた地方の田舎都市)の出身で、一線都市の出身者は6%のみ。このほか、1割は農村部出身と回答した。
それでもまだ、大部分の人の郷里は一線都市、二線都市よりも住宅価格がずっと低い。3000-5000元/平方メートルとの回答が4割近くで、大多数は1万元以下だった。一線都市で苦労して働く多くの若者にとって、すぐに1万元を超える住宅は手が届かないのが実情だ。たとえ十分な頭金を蓄えても、重い経済的負担を背負い、住宅ローンの支払いにがんじがらめとなる。相対的に郷里の物件は十分手頃で、“超安値”のものすらある。一線都市でお金を稼ぎ、二線都市で住宅を買えば、自分の生活水準を保つことができるし、今後郷里で働き、両親の世話をする拠点にもなる。
一方、別の人々にとっては、経済的、文化的に発達した一線都市は依然魅力的だ。郷里で購入した住宅の価格が上昇すれば、資産を増やすことができる。彼らは一線都市では頭金にしかならない金で二線都市、三線都市で住宅を購入して人に貸し、その家賃収入を一線都市での自分の家賃に充てる。あるいは住宅価格の上昇を待って売りに出し、一線都市での住宅購入の資金を蓄える。
Uターン住宅購入は二線都市、三線都市の住宅価格をある程度押し上げた。鳳凰網のネット調査では、回答者の約12%が郷里の住宅価格はすでに1万元を超えたと答えた。不動産業界の大物、潘石屹氏の郷里である甘粛省天水市の住宅価格はすでに1万元を超え、一線都市、二線都市の平均価格に迫って、地元の人を苦しませている。