今年のCSLの見どころは、2連覇中の「広州恒大」が3連覇を達成できるかだ。2月26日に開幕したアジアクラブ王者を決めるアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の初戦を見ると、参加している中国の4チーム中、広州恒大だけが、ツートップを有効に活用している。一方、「北京国安」は戦力が明らかに落ちており、4位以内に入れるかも危うい。このほか、「大連阿爾濱」や「貴州人和」、「山東魯能」、「長春亜泰」、「杭州緑城」は成績を上げてくる実力を備えている。一方、「武漢卓爾」はダークホースになるかもしれない。今年再びCSLに昇格した「上海東亜」は意気込みこそ高いものの、下位争いにとどまると予想される。
■青島中能や上海東亜にはペナルティー
今シーズン開幕に先立ち、中国サッカー協会は2月18日、かつて八百長にかかわったとされる上海申花と天津泰達に、今季リーグ戦の勝ち点から6点引く懲罰を言い渡した。このペナルティーは2チームに重くのしかかり、2部リーグである中国サッカー・甲級リーグへの降格の危険にさらされることになった。同様の懲罰課されたのはCSL史上初めて。戦力から見て、青島中能や上海東亜、上海申シン(=森の木が金)は降格の恐れが最も高く、そこに上海申花と天津泰達が加わる下位争いが見所だ。
■中国人監督の采配に注目
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