周小川中国人民銀行(中央銀行)総裁が16日に再任された。周氏はすでに10年間総裁を務めてきた。昨年11月に新たな中共中央委員会に入らなかったため、引退するとの見方が一度は出たが、今月11日に全国政協副主席に当選し、今回また中央銀行総裁に就任した。今回の人事は異例だが、情理にかなったものでもあると関係者は指摘する。
異例の留任の理由は何か。「周氏は国際的に認められている。中国の実情を熟知しており、続投は金融政策の一貫性を維持するうえでプラスだ」と余永定・中国社会科学院学部委員は言う。余氏はかつて中国人民銀行通貨政策委員会委員として周氏と共に働いた。
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