■利用者の感想はまちまち
「罵倒した後は、本当にすっきりした」。そう語るのは、ハルピン市の銀行に務める女性・陽陽さん(24)。毎日いろんな人に接しなければならない上に、上司にはちょっとしたことで怒られ、やりきれない気持ちになることもよくあるという。それでも、上司に言い返すこともできないし、家族に向かってうっぷんを晴らすわけにもいかないためストレスは溜まる一方。そんな中、ある時偶然、インターネット上で「罵倒ショップ」を見つけ、試しに5分20元の電話で罵倒するサービスを利用してみた。料金を払って、指定の電話番号に電話をかけ、一言二言罵倒する言葉を言ってみると、「相手にもっと思いっきり罵倒するよう勧められた」という。その後、思いつく言葉全てを使って思いっきり罵倒すると、気持ちがすっきりし、相手にも「今後の利用もお願いします」とうれしそうに言われたという。
一方、私営企業で働く斎さん(男性)も同様のサービスを利用したことがあるものの、料金を払って会話を始めても、相手は、「はい」「あー」など、取りとめもない返事しかしてくれず、「会話を続けるのが難しい。罵倒となればもってのほか」とすっきりしなかったことを強調。「これにもやはり適切な相手が必要」なようだ。
■専門家「罵倒は怒りを増幅させるだけ」
一方、罵倒するストレス解消方について、同省の心理カウンセラー協会の副秘書を務める張大生・医学博士は、「人を罵ってもストレス解消はできず、逆に怒りを増幅させるだけ。本当の意味でストレス解消をするには、心理的問題を根本的に解決しなければならない。罵倒する方法は、一時的な解決にしかならず、真の問題解決にはならない。もやもやした気持ちを解消したいなら、友人に話を聞いてもらったり、散歩や運動をしたり、旅行に出かけたり、もっと健全な方法がある」と否定的な見解を示している
「人民網日本語版」
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