杜研究員によると、中国の周辺で中国をけん制し、騒がし、妨害し、中国による各種の問題の解決を困難にすることは、日本の期待するところで ある。しかし日本とベトナムのこうした協力は、実質的な進展をもたらすものではない。日本ができるのは、ベトナムに二つの支援をすることだけ である。一つは道義的なもので、ベトナムと同じ側に立つことを声を高めて主張することである。海上取り締まり活動や資源の防衛に関する“論 争”においてベトナムを支援することだ。もう一つは物質的な支援を提供することである。日本はベトナムに対し、各種の資源の支援を提供し、海 上取締官の訓練を提供し、巡視用の船籍を提供することができる。ベトナムはこうした能力を利用して、海上取り締まりの過程での中国との対立に 新たな局面を作り出すことができるだろう。こうした対立の程度をさらに高め、さらに強めることは、日本が期待する状況である。
杜研究員によると、日本のこうしたいわゆる援助に対し、ベトナムの側は警戒をもって当たるべきだ。ベトナムと中国の距離は非常に近く、緊密 な経済貿易関係を持っている。中国に対するベトナムの関係は現在、「依頼」という二文字によって表すことのできるものである。問題がこじれる ことは、ベトナムに対していかなる利益ももたらさないだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」
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