中国の習近平国家主席は6月7日、8日の両日、アメリカ・カリフォルニア州の保養施設でオバマ米大統領と会談を行う予定です。これについて、中国外務省の洪磊報道官は21日北京での定例記者会見で、「今回の会談は中米双方の戦略的意思疎通や戦略的相互信頼の増強、互恵共栄の促進、相違の抑制に有益であるだけでなく、中米協力パートナーシップの発展や中米新型大国関係の構築にも重要な意義がある」と述べました。
洪報道官は、「今回の会談は中米両国で新政権が発足してから、両国最高指導者の初会談であり、大きな意義がある。中国はアメリカと共に、両国首脳が合意した共通認識を真剣に履行し、相互信頼と理解を増やし、対話と協力を推し進め、相違と摩擦を適切に処理していきたい。また、中米関係の好調な発展の勢いを保ちながらさらに増強し、中米関係を健全かつ安定した方向に向かって発展させていく。これは両国の根本利益に合致しており、世界の平和と発展にも有益だ」と述べました。
さらに、「過去4年間、中米関係は全体的に良好な発展ぶりを見せてきた。経済貿易やエネルギー、環境保護、文化、地域など幅広い分野で対話と協力を拡大してきたほか、国際金融危機や気候変動問題などグローバルな課題に対応し、朝鮮半島とイランの核問題でも密接な交流と協調を保ってきた。両国間には依然として一部の相違や問題が存在しているが、適切に処理し効果的に制御しなければならない」と述べました。
今回の首脳会談の時期について洪報道官は、「現在の中米関係は新しい歴史段階にあり、重要な発展のチャンスに臨んでいる。双方とも両国首脳の早期会談を望み、今後の中米関係の発展について戦略的な交流と計画を定めることを希望していた。両国首脳のスケジュールから、6月の初めが双方にとって具合がよかった」と述べました。
また今回の会談の議題について洪報道官は、「両国首脳は戦略的かつ長期的な角度から、それぞれの内外政策や両国の関係発展に関わる重大な戦略的問題および共に関心を寄せる世界と地域の問題について、全面的かつ突っ込んだ意見交換を行う」と語りました。
「中国国際放送局」
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