米国のジョー・バイデン副大統領は今月13日、ペンシルバニア大学の卒業式にゲストとして出席、演説を行った。副大統領は演説の中で、「中国では、『異なる思考』と『自由な呼吸」』はご法度」との見解を示し、列席していた中国人学生の不満を引き起こした。22日付香港・南華早報の報道によると、同校の中国人学生は、副大統領に対して謝罪を求める手紙を起草済みで、これまでに343人の署名が集まったという。手紙は学長経由で副大統領の事務室に届けられる予定だ。環球時報が報じた。
バイデン副大統領は、昔から「辛口」で有名だ。英ガーディアン紙は、「13日に行われた副大統領の演説は、最近の大学卒業式における演説の中でも、最も滑稽なスピーチ」と報じた。「中国人は今まさに、米国のランチ(利益)を取ろうとしている」ことに話が及んだ時、副大統領は、話題の矛先を変え、次の通り語った。
「中国はさまざまな問題を抱えている。『開放的かつ公平な法体系』『活力に満ちたリスク・オン傾向の高い資本市場』『革新的思考』など、米国がすでに所有しているもので、中国が持っていないものは沢山ある。これらを持ち得る鍵となるのは、『異なる思考ができる能力』だが、異なった考え方が許されない国家では、国民は自由な呼吸をすることができないし、従来の考え方に挑むこともできない。なぜなら、変化は、従来の考え方に挑戦することによってのみ生じるものだからだ」。
|