スピーチの最後で、副大統領は2度も中国のことを話題にした上、2011年8月の10日間の訪中についても語った。
南華早報によると、ペンシルバニア大学ウォートン・ビジネススクール卒業生の中国人留学生・張天璞さんは、「副大統領は、スピーチでの不適切な発言に関して謝罪すべきだ。彼は、卒業式で数百人の中国人学生を前に、あのような演説を行った。あのスピーチは、中国を屈辱する内容であり、卒業式の演説が、なぜあれほど政治的な色彩を帯びたものになったのか理解できない」と指摘した。張さんによると、副大統領に謝罪を求めるため、抗議の手紙をすでに学友と起草したという。副大統領の演説について、張さんは、「我々中国人の祖先は、米国人の祖先がアメリカ大陸に渡ったよりずっと前から、伝統的な考え方に挑戦し続けてきた」と反論。また、副大統領の行きすぎた対中批判についても、「4年間苦労して勉学に励み、晴れて卒業式の日を迎えた。その晴れの舞台で、ゲストスピーカーから、『中国人や中国という国家は酷すぎる』と突然罵られた。あなたなら、どんな気持ちになりますか?」と副大統領の発言を厳しく評した。
副大統領の事務室は今のところ、これに関するコメントは一切発表していない。南華早報によると、バイデン副大統領はこれまでにも、ロシアについて「凋落した国家」と表現するなどして、自らの不適切な発言に対する非難をたびたび受けているという。
「人民網日本語版」
|