インターネット決済大手の支付宝(アリペイ)はこのほど、銀行業務サービス「余額宝」をひっそりとスタートさせた。余額宝を通じて、利用者が支付宝に預けた資金には「利息」がつくだけでなく、銀行の普通預金よりも収益率が高いという。支付宝の公式サイトによると、2012年には普通預金に10万元を預けた場合の利息は350元だったが、余額宝なら4千元以上になったという。実に8倍以上だ。ネット利用者に「あなたの資金を銀行に預けるか、支付宝に預けるか」とたずねれば、答は自ずと明らかだ。あるネット利用者などは、「(支付宝の親会社・阿里巴巴集団の創設者)馬雲氏は本当に掟破りだ」と感服する。中国経済網が伝えた。
余額宝の躍進ぶりを、ハンドルネーム「Cain_iLee」さんは次のように分析する。簡単にいえば、デビットカードの資金は、カードに入れるより余額宝に入れる方がお得だ。定期預金には適わないが、普通預金よりは何倍もいい。支付宝でたまたま余った余分な資金を余額宝に入れれば、利益を生み出せるし、小銭をわざわざ現金に替える必要もなくなる。安定的で持続的に増加する利用者という土台とあらゆるすき間をカバーする便利な決済方法を利用することで、銀行では問題にしないような小銭が集まっているのだ。
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