有人宇宙船「神舟10号」の打ち上げ成功に世界が注目し、航空宇宙業は、多くの受験生や保護者の関心や人気を集める業界となった。この業界に足を踏み入れた場合の将来の展望は?身体的に何か特別な条件が必要なのだろうか?新文化報が伝えた。
○興味以外に、研究・研さんに対する熱心さが必要
「小さな頃から、空を飛ぶ飛行機を見ながら、限りない憧れを持ち続けてきた。飛行機を作る人になりたい!その夢を叶えるために、全力で体当たりする!夢を持ったら命がけで成し遂げる!」と熱っぽく語ったのは、劉憲氏だ。
劉さんは1983年、河南省鄭州に生まれた。2002年に南京航空大学に入学、航空工学エンジン理論を専攻した。誰よりも飛行機が好きだった劉さんの成績は、ずっと上位だった。同校卒業後、ある研究所の就職内定を辞退し、南方航空(南航)で機材メンテナンスの仕事に就いた。
「本音を言えば、この仕事は極めてつまらないものだった。でも、夢に支えられ、モチベーションをキープした」と劉さん。
また、劉さんは、「航空・宇宙業は、専門技術者を育成する機能を備えている。従って、受験生は身体的条件に関して特別なことは求められない。しかし、この業界は典型的な工学部門であり、本当に好きでなければ、退屈この上ないだろう。実際に宇宙に行けるのは一握りの宇宙飛行士だけで、その他のほとんどの人は、各自の持ち場で平平凡凡な作業をやり続けることになる」と語った。
生徒の大学受験指導に長く携わってきた長春十一高中(中高一貫校)の周長江・高級教師は、「航空関係専攻学生の就職率は高く、報酬も高い。しかし、航空宇宙分野を学び、卒業後もそれに関する業務に就く場合、かなり高度な研究・研さん能力や実行力が要求される。また、数学・物理学・化学のしっかりした基礎力、より高度な論理的思考力、実践を重んじる力、研究に没頭する力も必要だ」との見方を示した。
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