中国で6月は卒業シーズン。各大学のキャンパスには、別れを惜しむ、せつないムードが漂っている。一方、恋人がいる卒業生は、「別れる」のか「交際を続ける」のかという、現実的な問題に直面している。筆者は取材の中で、卒業と同時に「別れ」を選ぶ「卒分族」の主な理由は「距離」であることが分かった。一方、卒業と同時に入籍する「卒婚族」が中国でにわかに流行し、多くの卒業生カップルが卒業時に、永遠の愛を誓っている。中国新聞網が報じた。
「卒分族」の理由は距離
6月の卒業シーズンは別れの季節ともなる。そんな中、卒業と同時に、恋人との関係にピリオドを打つ卒業生もおり、毎年、キャンパスでは悲しい愛の結末が演じられている。「別れ」を選ぶ大学生カップルの理由の多くは「距離」だ。
北京のある大学を卒業した張雄さんも、そのような悲しみを経験した。大学院試験の終了後、3年付き合った彼女から、海外転居を理由に、別れを切り出されたという。
一方、山東省のある美術学校の教師、任麗さんは取材に対して、「最近よく、校舎の下で、携帯を片手に涙を流している女子大生を目にする。これは、卒業シーズンによく見られる光景。そのような大学生には、みんな自分の思い出のエピソードがある」と語った。そして、本科(4年制)でも卒業と同時に恋人と別れるというシーンをよく目にするといい、その主な理由について、▽卒業後の就職先がある場所が異なる▽社会に出るのを機に、異なる価値観や物事に対する認識が生じる---の2つを挙げた。これらは、解決が容易でない現実的な問題で、その最も簡単な解決策が「別れる」ことだというのだ。
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