キャンパスラブに現実の試練
卒業シーズンに卒業生カップルがさまざまな選択をしていることについて、社会学家で、北京大学社会学学部の担当教員、夏・教授は、「卒業時に、恋愛に対して何らかの答えを出さなければならない。2人の思いに亀裂が生じれば別れを選び、2人の思いが深ければ結婚を選ぶ。これは、至って普通の事で、何も非難するようなことではない」と指摘している。
「卒分族」に関して、夏教授は、「別れる原因にもいろいろある。例えば、2人の愛の基礎が固まっていないことや性格の不一致、就職先の場所が異なる、片方の経済状況が思わしくない、家族からの反対といった現実のプレッシャーだ。実際には、これらを理由に別れることが悪い事というわけではない。社会に出て働き始めると人は成長し、新たな出会いを大切にしたり、それに慎重に向きあったりするようになる」との見方を示した。
一方、「卒婚族」に関して、夏教授は、「今の若者は広い見方をもっており、ロマンを追いかけ、2人の世界を追求するのが好きで、理解できる」としながらも、「もし、経済面での基礎を築く前に、軽率に結婚を決めれば、生活や経済面での負担が原因で、両者の間に隙間が生じる可能性もある。そして、仕事や心理的な面に悪影響を及ぼすこともある。この点から見ると、卒業と同時に結婚というのは、決して賢い選択ではない」とした。
夏教授は、2人共しっかりとした経済的基礎がない場合、仕事の面で成長することを先に考え、2人に一定の経済的基礎ができた後に結婚したほうが、安定した結婚生活となり、幸福度が増すとアドバイスしている。
「人民網日本語版」
|