金融資源のストックを活用して実体経済を活性化させるための根本は、実体経済が利益を得る可能性を広げ、金融資本が実体経済に流入して多くの利益を得られるようにすることにある。資本には営利性があり、リスクを考慮すれば、小規模・ミクロ型企業にとってはこれまで銀行資本の借り入れが難題だった。そこで産業政策と財税政策の支援を通じて、こうした企業が「もうけられる」ようにし、金融産業が実体経済に喜んでサービスを提供するようにする必要がある。
今は民間の貸出市場を規範化し、市場の監督管理を改善し、投機によって暴利をむさぼろうとする行為を制限する必要がある。これと同時に、改革を深化させ、民間企業と国有企業とが生産要素を平等に使用し、市場競争に公平に参加し、法律の保護を同じレベルで受けられる環境を創出することが必要だ。とりわけ必要なのは、公平で規範化された透明な市場参入基準をうち立て、民間投資が鉄道、地方の政治、エネルギー、金融、社会事業などの分野に投入されるよう支援することだ。産業チェーンの川上における競争段階の開放を推進し、一連の経済体や地方政府が資金資源、土地資源、エネルギーの流通、情報の流通、物流(エリア同士のつながり)といった川上の資源を独占して巨額の利益を得るとともに、多くの中小企業が川下で過剰な競争にさらされ、苦しみの中で「二極分化」するという現象を絶えず改善するとともに、小規模・ミクロ型企業の「生きづらさ」を積極的に解消することが必要だ。
「人民網日本語版」
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