■海上戦略通路の安全を確保するためか
日本が専門の楊伯江・中国現代国際関係研究院教授は「2011年にアキノ大統領が訪日した際、日本側は沿岸警備隊施設の建設支援を含む援助を約束した。今回の安倍首相の訪問は約束を履行した上で追加援助を行なうものだ」と指摘。安倍首相の戦略的意図として▽日本の海上戦略通路の安全を確保する▽中国と地政学的競争を繰り広げる▽フィリピンなど中国と紛争を抱える国々を抱き込み、東中国海問題と南中国海問題で策応し、共同で中国に対処する--を挙げた。
安倍首相は27日、参議院選挙での自民党の勝利を利用して、東南アジア地域で戦略外交を一段と推し進める考えを表明した。楊氏によると、これは始まりに過ぎない。
今年に入り、安倍首相は東南アジア地域をすでに3回訪問している。また、閣僚複数がフィリピンを訪問している。
「人民網日本語版」
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