9月に各大学が新学期を迎えるに当たり、中国の教育調査会社である麦可思(MyCOS)の研究院はこのほど、「あなたの知らない1995年以降に生まれた若者」と題する調査結果を発表した。同年代の若者の感情に迫った同調査は、2013年の中国の大学新入生の感情をまとめている。同結果によると、新入生が最も心配している問題は「人間関係」(45%)で、以下「学習」(39%)、「生活」(30%)と続いた。広州日報が報じた。
同結果は、同年代の若者の特徴として、「家庭で最も電子製品に通じ、親戚に無料メッセンジャー『微信(ウィーチャット)』の使い方を教えている」、「身分証明書を忘れても、携帯は忘れない」、「語気を荒げて、母親に『私のプライバシーを尊重して』と言う」など30項目を挙げている。
同調査の対象となった本科(4年制)の新入生が最も期待している「入学教育」は「専門知識に関する教育」(53%)で、以下「就業前教育」(42%)、「キャンパスライフの案内」(40%)と続いた。
同報告は、一人っ子世代である同年代の若者は、キャンパスライフに対して、期待と心配の両方を感じていると分析している。
人間関係に問題を抱える若者達
28日、筆者が取材をしてみると、新入生は新しい生活にあこがれを抱いているものの、若者特有の悩みを抱えていることも分かった。大学新入生である広東省広州市の◆ (にちへんに軍)さんは、「高校を卒業する時に同級生数人と食事に行った時、みんな料理を撮ったり、人を撮ったり、レストラン内を撮ったりして、画像をすぐに『微博(ウェイボー・ミニブログ)』に投稿していた。その後も、携帯を手に投稿に寄せられたコメントを見ながら、食事をしていた」とし、「友達と同じ机を囲んでいても、各自が携帯をいじっている」ことを嘆いた。「小学生の時から電子製品を使っている。まず、パソコンでゲームをして、その後は電子書籍を読んだり、タブレットパソコンを使ったりするようになった。インターネットを使って連絡することに慣れたせいで、実際に会った時の会話は減った」というのだ。
父親、黄さんも◆さんの人間関係を心配し、「大学に入った後、息子にはサークルに入ったり、ボランティア活動に参加したりして、実際の社会にもまれてほしい」と語った。
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