G20(20カ国・地域)首脳会合の開催を前に、WTO・世界貿易機関のパスカル・ラミー前事務局長は3日、CRI・中国国際放送局記者のインタビューに答え、「中国経済の成長は世界経済に大きく貢献している。世界各国は中国経済の成長と実力がもたらした成果を分かち合っている」と述べました。
ラミー前事務局長は、現在、中国のGDPは世界経済の10%を占めて7兆ドルを超えているとし、「今日の中国は、重要な輸出国であるだけでなく、多種の製品やサービス業では世界各国にとって巨大な市場となっている。中国の参与がなければ、CO2削減は不可能となり、『情報技術協定』の拡大と実現も難しい。それは中国が、世界の情報技術製品貿易の1/4を占めているからだ」と述べました。
また、中国とEU諸国との貿易摩擦についてラミー氏は、「摩擦は貿易にとってはつきものだ。中国とEU双方は最大級の貿易パートナーとして、毎日10億ユーロを超える貿易活動を行っていることから、そのほんの一部分野で貿易摩擦が起きているに過ぎない。相互の調整により、貿易摩擦が政治的衝突になるとは考えられない」と述べました。
パスカル・ラミー氏は最後に、貿易保護主義を批判し、開放的な貿易を行うよう期待しました。
「中国国際放送局」
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