彼は、上記のようなマナー違反がある理由は、他国の習慣・ルールを理解していないことによると考えている。外国人もあまり中国人の習慣・ルールをしらない。中国人観光客は現地の法規を守るようにする必要があるだろうという。
● 任京偉さんは仕事をしていて最も印象深かったのは、2010年7月に受け入れた中国のある有名大学のMBA視察団だったという。
この団体は北海道で富良野の満開のラベンダーや美英町で花が咲き乱れている美しい風景を観光した。観光前に、ほとんどの観光地は私有地なので勝手に入っていってはいけないと注意していたが、午後、会社に現地の農場主から電話で抗議が来た。中国人観光客が畑に入って写真をとり、農作物が踏み荒らされたというのだ。
ツアーの企画者は中国のある有名大学の教授2人だった。会社が後ほどガイドに事情を尋ねた所、当時、客を連れて畑に入っていこうとしてガイドに阻止された教授は「あなたは農場主に私達は外国人だからわからないと言いなさい」といったという。
● 任京偉さんは、もうひとつ印象深い話をしてくれた。空港で中国からの団体客を迎えに行ったときのことだ。引率者は客の行為の手本にならなければならないのに、この団体の引率者はこのあとの行程で人々を失望させるばかりだった。
約束の集合時間に観光客は時間通りに来ていたが、引率者はちょくちょく遅刻、温泉旅館では、事前に日本の伝統や習慣を説明しているのに、引率者は禁煙室で喫煙し、客と一緒にドアを開けたまま麻雀、あまりのうるささに同じ階の日本人客から苦情が殺到したという。
「人民網日本語版」
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