北京市と河北省の交通一体化が加速へ
北京市はさらに、地下鉄や路面電車、郊外鉄道を含む1000キロの鉄道網を構築する計画だ。
同委員会は既に、周辺のニュータウンを(1)市内の中心から15キロ以内で、約30分以内の範囲(2)同25キロ以内で、約45分以内の範囲(3)同60キロ以内で、1時間以内に到達できることが望まれる範囲---の3つの範囲に区分けしている。
うち、河北省の管轄地域であるものの、北京に隣接している燕郊、廊坊市、三河市などの区域は3番目に該当し、郊外鉄道が完成すると、3-4駅だけを通過して北京の中心地に直接到達できることになる。
一方、今年6月には、高速道路と一般国道に基づいた北京大外環高速道路の建設計画がまとまった。あるアナリストは、「北京の首都経済圏の範囲拡大推進は実質的な段階に入った。交通施設の建設が同計画の前衛的な役割を果たすだろう」と分析している。北京市と河北省の交通一体化が加速するにつれ、首都を囲む経済圏の形成も加速すると見られている。
北京都市運行・発展研究センターの陳鋭主任は、「人口密度の高い巨大都市である北京にとって、中心地の人口をいかに周辺地域に拡散させるかが、人口問題を緩和させる重要な戦略的思考となる」とし、「その目標を達成するためには、交通施設以外に、周辺のニュータウンのインフラや公共サービスを整えなければならない」との見方を示している。
「人民網日本語版」
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