同時に、消費者(Consumer)の注文を受け、企業(Business)が需要に基づき生産するC2Bというモデルも流行している。アリババ・グループ副総裁、阿里研究センター長の梁春暁氏は、「C2Bは第三次産業革命が呼びかけている個性化された生産方式を代表し、伝統的な製造業と商業の生産・販売モデルを再建する」と指摘した。

　◆脱中心化、伝統的な物質集約化を打破

　ネット通販の影響は流通領域を超越し、中国経済の発展方式を変化させる。中国社会科学院情報化研究センターの姜奇平秘書長は、「近年のデータを見ると、3・4線都市のEC事業者・ネット通販の数値の増加率は、1・2線都市を上回っている。多くのタオバオ村が出現し、分散型の資源配置を実現している。伝統的な発展の思考回路は、物質の集約化により資源配置を集約化しようとする。都市は物質資源の集約地だ。しかしネット通販は情報集約という思考回路により、脱中心化を通じて資源を配置する。商品は大都市という中心を経由せず、物流によって工場から注文者まで直接届けられる。ゆえに小都市、さらには農村部でも、脱中心化モデルにより生活をより良くできる」と分析した。

　データによると、2012年の中国ネット通販市場の取引規模は前年比67.5%増の1兆3000億元に達した。この増加率は、同年の社会消費財小売総額の増加率の4.7倍に達し、社会消費財小売総額の6.3%となった。

　馬会長は、「未来のEC事業は中国において、1000万規模の優良な中小企業を生み、世界10億人の消費者にサービスを提供する能力をつけるだろう」と予想した。

　「人民網日本語版」