○原因分析
共同通信社は、今回の事件の背景について、「ここ数年、日本の各飲食企業による食品製造業務のアウトソーシング化が進んだことで、原材料の管理が疎かになった。このような状況が、食材偽造問題を生む温床となった」との見方を示した。
今回、食材偽装が発覚したレストランのほとんどは、中国の大型ショッピング施設にあるグルメ街のように、百貨店にテナントとして入っている施設だ。この点から見ると、百貨店自体は直接の責任者ではないが、彼らには、「管理不行き届き」の責任があると言える。
一方、責任の所在を、「理性的とは言えない消費者意識」に向ける一部メディアもあった。
あるメディアは、消費者の立場から今回の問題の原因を分析した。彼らは、米国の経済学者ソースタイン・ベブレンの著書「有閑階級論(The Theory of the Leisure Class)」の一節を引用し、日本の一部消費者には、「顕示的消費(自分の財産やステータスを誇示するために、多くのお金を使う行為)」の心理が働き、特に、特別な高級ブランド品や国産品にこだわる傾向が強いと指摘している。このような消費心理からの消費需要を満たすために、一部の商店は、高級品をでっち上げて販売するという暴走行為に走ってしまった。
「人民網日本語版」
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