日本で新年を迎えたことがある人は知っている人も多いと思うが、日本には非常に人気の高い正月テレビ番組が二つある。一つは中国の「春晩」に相当する「紅白歌合戦」で、もう一つは大学生が主役のマラソン大会、「箱根駅伝」だ。
―なぜ新年に家族でマラソンを見るのか
小川澄代さんは日本の一般家庭の主婦。小川さんは正月2日の朝、起きるや否やテレビをつけて「箱根駅伝」の生中継に釘付けになった。朝8時から午後2時の大会終了まで、小川さん宅のテレビは終始このチャンネルに固定され、家族6人の会話はすべて大会の状況に関する話題だった。
小川さん宅だけではない。これが日本の多くの家庭の正月の光景になっている。日本メディアによると、「箱根駅伝」の視聴率は最高20%に達する。中国中央テレビの正月番組「春晩」の昨年の視聴率は11.36%と、その差は約2倍になる。同マラソン大会は生中継はもちろんのこと、当日はヘリコプターと3000名以上の警察が出動し、1000台以上の関係車車両が走り、沿道には応援団が自発的に集まる。沿道の応援団の数は50万人に達するといわれ、「近くに住んでいればうちも一家総出で応援に駆けつけるわ」と小川さんも話す。
これほどまでに熱い日本人の「箱根駅伝魂」はどこから沸いてくるのか。小川さんは長年の伝統や独特のルール、感動のエピソードについて語ってくれた。
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