▽ルイ・ヴィトンのコストは400元足らず?
グッチだけではない。製造業の工場で働いたことのあるネット作家はこのほどある書き込みの中で、「専門店での価格が2万元前後するヴィトンのバッグは、自分の見積もりでは大量生産により製造コストは200元前後になる。大量生産の規模をやや小さくしたなら400元だ」と指摘した。また、「ヴィトンのバッグに用いられている合成素材はポリ塩化ビニル(PVC)を帆布やオックスフォード布にコーティングしたものであり、『高品質のPVC樹脂の価格は1キログラムあたり10数元ほど』で、金属パーツは大量生産すれば20~50元ほどだ。こうやって計算してみると、ヴィトンのバッグ1個あたりのコストは約220~450元ということになる」と述べた。
これについてLVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトングループ中国法人に問い合わせたところ、メディア部門責任者から、「ルイ・ヴィトンはこれまでずっとうわさの類には回答してきませんでした」との回答があった。だがヴィトンの顧客サービス担当のモニカさんは、「ヴィトンのバッグはどれも、材質、技術、デザインに価値があり、これまで個別の製品のコストや利益率などの情報を明らかにしたことはない。顧客がぜいたく品を購入する理由は、製品、品質、技術、ブランドの歴史などにあり、こうした要素は一般的な数十元ほどのバッグと同列に論じられるものではない。ヴィトンは中国に代理加工工場を設立しておらず、製品はすべて海外で製造されている。皮革製品は主にフランス、イタリア、スペインなどで製造されている」と話す。
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