株式市場は強気の上にも強気な相場が続いている。一連の好材料が予想通りに出そろい、30日のA株市場は3700 pの大台を突破し、100ポイント(p)近く値上がりして3795.93 pの最高値をつけ、3800 pまであと少しと迫った。「京華時報」が伝えた。

　30日の上海・深セン両市場はやや高値で始まり、しばらく高値で安定的に推移した後、「1ベルト、1ロード」(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)の関連株に牽引されて上昇を続けた。昼近くには銀行銘柄などの金融銘柄が再び好調となり、午後の取引がスタートすると金融銘柄が上昇を続け、不動産銘柄も急速に上昇して、次々に最高値を更新した。全体としてみると、一線・二線のブルーチップ銘柄に後押しされて上海総合指数は3700pを突破し、100p近く大幅に上昇して3795.93pの最高値をつけ、約7年ぶりに最高値の記録を更新した。両市場を合わせた取引高も増加しており、再び1兆元(1元は約19.4円)を突破した。

　▽高騰を招いた複数の要因

　30日の相場が高騰した原因について、財富証券北京東三環中路証券営業部の趙歓部長は、「第一に、『シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロードの共同建設推進のビジョンと行動』の総合計画が発表され、「1ベルト、1ロード」戦略が2015年に時代の風に乗って勢いよくスタートすると予想されることがある。昨日の「1ベルト、1ロード」関連銘柄の高騰は重み付きの銘柄の回復を促した」と話す。

　また、「第二に、創業ボードは先の大幅上昇を受けて、ここ数日は調整傾向にある。テーマ銘柄の調整により利益を出している銘柄が逃げ出して、資金が重み付きの銘柄に流れ込んだ。そこで重み付きの銘柄が今後も相場を引っ張り3800p以上になることが予想される」という。

　さらに、「株式市場のメリットが明らかで、新たな投資家が次々市場に参入している。最近の相場の高騰を受けて1980年代生まれや90年生まれの若年層が急速に市場に流れ込んでおり、市場に無限の活力を与えている」という。

　上投摩根卓越製造株式型証券投資基金の呉文哲・基金マネージャーは、「第2四半期(4-6月)の市場に対しては引き続き楽観している。インターネットと各産業との融合が引き続き進行中で、今後は多くのブルーチップ銘柄や成長銘柄がともに上昇する局面が出現する可能性が高い。好調な銘柄の成長の中でイノベーションとモデル転換に関連した銘柄がより好感される。特にネットと結びつき、伝統的な産業にあってモデル転換を遂げつつある銘柄に期待が集まるとみられる」と話す。

　「人民網日本語版」