中国の李克強首相は長春市で東北三省（黒竜江省、吉林省、遼寧省）経済活動座談会を主宰し、東北三省が直面している新たな状況と際立つ問題点を分析し、東北経済の発展を推進することについて会議参加者らと話し合いました。

　李首相は会議で、「東北地域は中国の大局戦略から見れば非常に重要な位置にある上、重要な工業基地であり、食料供給を保障する"穀倉"でもある。中国共産党中央と国務院は東北経済の発展を非常に重視している。去年政府が講じた東北経済の振興を支持する一連の措置を打ち出した。現在中国の経済運行は全体として安定を保っているが、問題がないことはない。エネルギー産業と重工業、化学工業をメインにする東北地域は、国際市場の変動と内需の不足によってもたらされた影響が大きい。東北経済発展の難題を打ち破るには、全体の状況と経済の行方を把握しなければならない」と強調しました。

　李首相はまた、「中国のあらゆる矛盾を解決するカギは発展だ。各部門は緊迫感と責任感を強め、成長を安定させ、就職を保障し、収益を高めることを差し迫った任務にし、改革を促進し、経済の枠組みを調整し、その安定した運行を実現させる。東北地域としては、行政の利便化を推進し、開放と管理の結び合いを深め、北京の中関村で進められている自主革新政策を東北で押し広めていく。国営企業の改革を積極的に行い、東北に本部を置いている中央企業から始めていく。中小型企業と零細企業、それに私営経済を発展させ、私営経済発展改革のテストを行う。沿海経済帯の条件を利用し、国境税関などの開放協力プラットフォームを完備させ、協力のモデルを革新し、対外開放のレベルを高めていく」と指摘しました。

　李首相は更に、「東北経済の安定を促進するには、以下のことをしなければならない。一、策的金融機構は交通や水利、都市地下パイプラインネットワークなどのインフラ整備に支持を与える。二、東北地域の優位性を発揮し、観光や養老、健康などの産業と電子商取引などを発展させ、消費を拡大させる。三、老朽化した住宅を取り壊し新しい住宅を建設する。特に石炭採掘による地盤沈下の地域にある住宅の改造を今期政府の任期内に完成させる。四、東北地域に基幹産業が多いという優位性を発揮し、製造業の対外発展と国際生産協力を推進し、東北経済振興産業投資基金を設立し、モデル転換を実現させる」と述べました。

　「中国国際放送局」