▽公平な競争環境を求めて挑戦
輝かしい成果を語るのと同時に、向氏は、直面しなければならなかった困難も語ることを忘れなかった。
2012年9月28日、三一の関連会社であるRalls社が、米オレゴン州の海軍軍事基地付近の4つの風力発電所事業を買収した。だが米国外国投資委員会(CFIUS)は、米国の国家安全に脅威を与えるとの理由で、Ralls社に即時の生産停止を求めた。さらにすべての設備が移転されるまでは譲渡してはならないとされた。米オバマ大統領は大統領令を出し、この風力発電プロジェクトの停止を求めた。
その後、Ralls社はCFIUSとオバマ大統領を提訴し、オバマ大統領の越権行為を非難し、最終的には勝訴した。三一から見ると、この裁判は経済的には意味はないが、米国がいつも強いという規則を変え、中国企業に公平競争という環境を作ろうとするものと考えることができる。
また国が打ち出している「1ベルト、1ロード」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)戦略は、三一にとって間違いなく有利に働く。「三一の産業配置を見てみると、我々は意識しないうちにこの戦略を実践していたことがわかる。三一の販売市場は70%から80%が『1ベルト、1ロード』上にある」
中華民族に世界ランクのブランドを捧げることが三一の夢である。「我々はすでに世界レベルのブランド樹立の入り口に来ている。もうしばらく努力を続ければ、この夢は必ず実現できる」と向氏は語った。
「人民網日本語版」
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